陶土を焼成して創っています。
なぜ土だったのか、思い出すこともなくなりました。
きっとゆっくりとゆっくりと私が馴染んできた素材と方法なんでしょう。理由などなく、馴染んだままに創り続けています。
ある時、彼の人が言いました。「あまりにも早く遠くに移動すると心がついていけない時がある。」
「君はどう?」の問いかけに
わかるような気がすると思いました。
そんな時には、目の前の景色を確認するように歩いてみれば良いと思います。
前に向かってゆっくりと歩いてゆけば良いと思います。
先に進みすぎた身体においてけぼりの心を追いつかせるように。脇山さとみ