全身に花弁のような鱗をまとったセンザンコウや、縞模様の丸々とした体から果肉のように色鮮やかな肌をのぞかせるブタなど、どこかであったことがあるような、けれど見たことがない、コケティッシュで、儚げな動物たち。
その形態にちなんでつけられた学名と、容姿とも深く関わるその生態を伝える解説文。それらがあいまって『高橋動物図鑑』は構成されています。
ひょっとしたらすぐそばにいるかも。まだまだ知らない動物がいるのでは。南アルプスの谷間の厳しくも豊かな自然と、あたたかな日差しに包まれて、ユーモラスで無邪気な生き物たちが奏でる世界をおたのしみください。