2005(平成17)年、静岡県西部の12市町村の合併に伴い、浜松市の公立美術館は「浜松市美術館」と「浜松市秋野不矩美術館」の2館体制となりました。2007(平成19)年に政令指定都市へと移行した浜松市において、この両館は芸術文化の拠点として地域の優れた美術作品を収集・保存し、また、市民の皆様へ質の高い芸術を紹介する展覧会を企画するなど、地域に根差した活動を行ってきました。とりわけ浜松市美術館は都市部の立地を活かして芸術文化発信の中心的な役割を担い、秋野不矩美術館は北遠の玄関口・天竜において地域とのつながりを深めながら文化交流を重ねています。
今回、浜松市の政令指定都市移行10年を記念し、浜松市美術館の約7,000点に上るコレクションの中から“日本の近現代美術”の絵画作品に焦点を当て、厳選した名画の数々を展示します。また、これらとともに、地域に関連する秋野不矩作品を核とした企画展示も併せて行います。
浜松市美術館は、平成29年8月中旬から平成30年3月末まで、改修工事に伴う休館に入ります。同館の展覧会が見られないこの期間中、本展にて浜松市美術館の誇る珠玉の逸品をご堪能いただき、平成30年4月からのリニューアルオープンにご期待ください。