院展は、日本美術院が主催する、わが国で最も長い歴史を持つ日本画の展覧会です。春・秋と年2回開催され、全国を巡回しますが、北九州では1979年に初めて開催されて以来、”冬の日本画展”として親しまれています。
日本美術院は、明治31年に岡倉天心らによって「東洋美術の伝統維持を新しい時代の美の開発」をめざし創立された団体で、その意欲的な活動は当時の日本画壇に大きな影響を与えました。一時期、その活動はとだえましたが、天心の没後、大正3年に横山大観らによって再興され、展覧会を重ね、現在に至ってます。
今回の展覧会では、平山郁夫、松尾敏男、片岡球子らをはじめとする同人の作品の他、受賞作品、地元出身・在住の作家、初入選の作品など、77点を展示します。
厳しい造形と優しい情感が響き合う日本画の世界をぜひご鑑賞ください。