「迷宮《ラビリンス》」は、ミステリアスな心躍る言葉として小説やゲーム、アニメなど多くの場面で使われています。迷宮という言葉を検索すると「中は迷路のようになっていて、入ると出口が分からなくなる建物」、「複雑に入り組んでいてなかなか解明できない事柄のたとえ」とあります。絵画の世界もまた迷宮のようなものではないでしょうか。我々は画家が何を表現しているのかを理解しようとしているうちに、不思議な世界に迷い込んだような感情に捉われ、虜になります。まさに「迷宮の絵画」と言えるでしょう。
本展では、見る者を「迷宮《ラビリンス》」にいざなう作品の数々を紹介します。出品作には現代洋画壇で活躍する画家たちが本展のために描いた作品も含まれ、これらは当館で初公開になります。個性的な世界観をもつ、画家たちが想像する「迷宮」に足を踏み入れ、一緒に迷子になってみませんか。これまで気づかなかった絵画の面白さに気づかされること間違いないでしょう。