2016年5月17日、第44代アメリカ合衆国大統領のオバマ氏が現職のアメリカ大統領としては初めて被爆地・広島を訪れ、原爆死没者慰霊碑に献花し、原爆投下国として犠牲者らに哀悼の意を示し「核兵器のない世界」に向けたスピーチを行いました。「世界から核兵器をなくすために努力しよう」と呼びかけたこの演説を、広く未来へ生きる子ども達にも伝えたいという想いから翻訳・池上彰氏、画・葉祥明による本書が出来ました。
本文に『すべての人の命は、かけがえのないものです。私たちは「一つの家族の一部である」という考え方を伝えていかなければなりません。』とあります。オバマ元大統領のスピーチを受け、何を思い何を考えるのか…。本展では分かりやすく翻訳された言葉と、守るべき全ての尊い命とそれを支える大自然の悠久の営みと美しい地球の姿を描いた葉祥明の作品を紹介します。戦争と核兵器、平和と命について考えるきっかけとなれば幸いです。