ボス&ブリューゲル 魅惑の空想世界(ファンタジーワールド)!
16世紀ネーデルラント絵画の巨匠ピーテル,ブリューゲル1世。今回オランダのボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館から、伝説の塔を描いたブリューゲルの油彩の傑作「バベルの塔」(1568年頃)が、24年ぶりに来日します。
奇想天外な怪物たちがはびこる世界を描いた奇才、ヒエロニムス・ボスの貴重な油彩画2点も初来日。独創的なボス面風に大きな影響を受けたブリューゲルの版画や、同時代の画家たちの油彩面・版画も多数展示します。
500年前の巨匠たちの驚異の想像力を、日本で目撃できる貴重な展覧会です。
壮大かつ緻密、
――昔、人々が天まで届く塔を建設しようとした。
しかし、その野心が神の怒りを買い、
互いの言葉をバラバラの言語にされてしまう。
意思疎通が出来なくなった人々は散っていき、
ついに塔は完成しなかった――
この旧約聖書に登場する「バベルの塔」の物語を、ピーテル ブリューゲル1世は、壮大なスケールの構図と細部の緻密な描写を見事に融合して描いてみせました。地平線まで見渡す風景にそびえ立つ巨塔。そこに描き込まれた建設現場と米粒よりも小さな1400人もの人々。まさに最高傑作と呼ぶにふさわしい作品です。
まさに至宝。
ブリューゲルの油彩画は世界的にも非常に貴重。
現存する油彩の真作は40点ほどと言われ、日本での公開が最も難しい画家の一人とも言われます。
今回はオランダのボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館が新館を建設するのを機に、特別に貸し出しが実現しました。