この展覧会では、重要無形文化財保持者(いわゆる「人間国宝」)176人の作品179点と保持団体16団体の作品21点と、それらを支える選定保存技術の関係資料を紹介します。
本県は、文化財保護法制定後、第一次の指定で重要無形文化財「鉄釉陶器(てつゆうとうき)」の保持者に認定された石黒宗麿(いしぐろむねまろ)や「長板中形(ながいたちゅうがた)」の保持者・松原定吉(まつばらさだきち)、「彫金(ちょうきん)」の保持者・金森映井智(かなもりえいいち)らを輩出し、現在、「鋳金(ちゅうきん)」の大澤光民(おおざわこうみん)が活躍しています。
伝統工芸の最高峰の「わざ」と「美」をご覧いただき、その歴史や奥深さをあらためて感じ、これらを守り継承していくことの重要性に思いを致していただければ幸いです。