三代 佐々木二六は、大正15年から初代、二代 佐々木二六に師事して陶磁器制作の研鑚を重ね、ろくろを使わず竹べらを駆使した全国でも例のない二六焼の技法を継承、発展させました。
特に、色彩技術に独自性を発揮し、アイデアを生かした干支置物や萬年青、蟹の焼物など緻密で素朴、且つ温かな味のある作品を数多く創作しました。
1959年(昭和34年)には、今上陛下御成婚に際し、鉢付双株の「萬年青」を献上されるなど、その卓越した技能から「優秀技能者」「現代の名工」として顕彰され、県内外から高い評価を受けております・
また、全国各地で陶芸の指導に熱心に取り組むなど、この道一筋に活躍され、本県の芸術文化振興発展に多大な貢献をされました。
現在88歳というご高齢にも関わらず、四代 佐々木二六と共に精力的に創作に取り組まれ、本展覧会のために多くの新作を完成して頂きました。
本展覧会では、氏の現在までの創作活動を振り返りながら、鑑賞者の皆様に独特な二六焼の魅力を、初代・二代・四代の作品を含めた約75点の作品から存分に味わっていただきたいと思います。