いわきのアートシーンに新しい風を運んできた「ニューアートシーン・イン・いわき」シリーズ。今回は、現在、茨城大学教育学部准教授として教職につきながら、作家活動を展開している片口直樹をとりあげます。片口は学生時代から主に人物を題材にした油彩画を発表してきましたが、近年、制作過程をもとにした映像を通して「絵画における時間」を鑑賞させるといった新しい絵画表現を試みています。
また、来館者を題材にし、作家と鑑賞者によるコミュニケーションによる表現の可能性を追求するなど、絵画表現に軸足をおきながら、ここ数年の作品展開は、絵画表現と映像表現の融合化を目指しており、その活動の一端を紹介します。