「Art Meets」は、アートを通じて創造的な日常を発見し、多様な考え方や感性に触れていただにとを目的に、中堅アーティストの活動を紹介する企画展として、年1回開催しています。第5回は自然を捉える表現をテーマに菊池敏正(1979年生まれ)と馬場恵(1969年生まれ)を紹介します。
菊池は彫刻の保存修復を学ぶことを通して身に付けた古典技法を用いて、数理モデルや動物の骨などの学術標本をモチーフに再現し、その形からデジタル処理によって変化させた作品を制作します。馬場は受粉させるために擬態化する蘭など植物の機能美に魅了され、実在する植物の変異の延長線上に自らの想像力によって飛躍させた形を生み出します。
彼らの卓越した描写力と実在する形を利用したユニークな想像力は、私たちの世界を構成する形の面白さに気づかせてくれるでしょう。