日本人とは、日本の国とは何か、と考え続けた作家司馬遼太郎が72歳で亡くなって20年がたちました。『関ヶ原』『竜馬がゆく』『坂の上の雲』『この国のかたち』『街道をゆく』など遺された多くの作品は今なお読み継がれています。
本展では、次代を担うこどもたちに書いた『二十一世紀に生きる君たちへ』に通じる未来の街角を会場にすえ、この街角に立てば、「司馬さんにあう」、「作品にあう」ことができるでしょう。
相模の国を治めた北条早雲を描く『箱根の坂』や『竜馬がゆく』『峠』あるいは『街道をゆく 横浜散歩』で描かれた横浜の街……思い思いのメッセージを受け取ってもらえれば、と願っています。