岐阜県東濃地方は、美濃焼の歴史的な伝統に基づいて、日本はもとより世界でも有数の陶磁器産地として知られています。この地域では1986年に「国際陶磁器フェスティバル美濃」が始められ、3年に一度の催しとして継続されてきました。2002年以降は、その恒久的会場として建設された、セラミックパークMINOで開催されています。
「国際陶磁器フェスティバル美濃」のメインの催しである「国際陶磁器展美濃」は、現代の革新的で優れた陶磁器作品が集まるコンペティションとして、国内外で高い評価を得ています。セラミックパークMINO内に2002年オープンした岐阜県現代陶芸美術館は、「国際陶磁器展美濃」における入賞・入選作品の中から、主要な優れた作品を収蔵してきました。
本展では、当館における「国際陶磁器展美濃」受賞作品コレクションの中から、主な作品群を一堂に展示します。今年の秋に開かれる第11回「国際陶磁器フェスティバル美濃」を前にして、陶磁器の未来への提案を試み続けた、このフェスティバルの第1回から第10回に至る歩みと成果を紹介します。