もともと文字を書き記すことで作られてきた書物ですが、そこに絵を入れることは古くから行われてきました。
私たちは文字と絵の響き合う世界と共に歩んできたといえるでしょう。
そして、特に挿絵入りの本には、その時代時代の人々の知識(情報)に対する多様な要望が映し出されています。
私たちは今までどのような挿絵を描き、眺め、味わいながら物事への理解を深めてきたのでしょうか。
本展では、主に中国の明・清時代(14世紀半ば~20世紀初め)と、日本の江戸時代(17~19世紀半ば)に作られた本の中から、解説書・記録類・物語など多彩な挿絵本を選び、その時代背景と共にご紹介します。
文字と絵の紡ぎだす豊かな世界をお楽しみください。