量より質で知られるセゾン現代美術館のコレクション。必ずしも美術史に沿うように網羅的ではないのは、作品本位すなわち感性本位だからです。それぞれの作品に現れる<美>と、それを感動的に伝える<藝>を、かけがえもないものと考えるからです。
それにしても、<美>や<藝>はさまざまです。それは美術作品がつくられ続けてきた原点ともいえるでしょう。どんなに古い美術品も、その時代には現代美術だったのですから。
本展では、セゾン現代美術館の前身高輪美術館のコレクションも特別に<蔵出し>展示します。時代を超えて美と藝に出会いたい方をお待ちいたします。一見さんも大歓迎です。