19世紀後半から20世紀前半にかけて、世界の美術の中心はパリにありました。20世紀初頭のパリを中心にヨーロッパで芽生えた前衛美術は、大西洋を渡り、第二次大戦後の戦火を逃れたニューヨークで大きく開花します。一方、戦後の日本では欧米の美術に影響を受けながらも、単なる模倣ではない、独自の思考と表現を実践する作家たちが次々と登場していきました。
本展では、様々な芸術運動の舞台となった<パリ>、抽象表現主義やポップ・アート等の先鋭的なアートを生み出した<ニューヨーク>、そして、この二つの都市の影響を受けながら独自の美術動向を見せている<東京>の3都市をテーマに、セゾン現代美術館コレクションを通じて今日に至る<モダン・アート>の流れを辿ります。