世界でも最大級の規模を誇る絵本原画コンクールとして知られる「ボローニャ国際絵本原画展」。51回目となる2017年に入選した26か国75作家の作品全点を展示します。会期中には、絵本に関するさまざまなイベントも予定しています。
ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェアとボローニャ国際絵本原画展
イタリアの古都ボローニャで毎年春に開催される児童書専門の見本市「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア」は、版権の売買のみならず、児童書の新たな企画を生み出す場として、50年以上の歴史を誇ります。今年も世界各地から1,000以上の出版社が出展し、たくさんの来場者でにぎわいました。
このブックフェアに伴って行われる「ボローニャ国際絵本原画展」は、新人イラストレーターの登竜門としても知られ、本展をきっかけに多くの絵本作家が生まれています。その魅力は、実験的な試みを積極的に受け入れ、多様な絵本表現が見られることです。国籍の異なる5人の審査員は毎年入れ替わり、応募作品は有名作家の作品も新人の作品も同じテーブルに並べられて審査されます。
今年は過去最多となる3,368(61か国)の応募があり、26か国75人(組)が入選しました。板橋区立美術館ではその全作品を紹介します。