子どものように純朴でありながら、描くことの本質を鋭くつかんだ伸びやかな作品は、発表当時から安田靱彦や河北倫明、水上勉といった多くの美術家や作家たちの高い評価を受け、今なお多くの人に愛されています。
今回の展覧会では、彼女の持つ独自の視点やユーモアがよく表れた動物の絵60点を選び、「小さな生きものたち」「野の鳥、里の鳥」「野の生きものたち」「海や川の生きものたち」の四部に分けて構成しました。
80年という歳月のなかで、里山の動物たちとともに育んだ丸木スマの「生きもの讃歌」の世界を、この機会にぜひご覧下さい。