ー作品に寄せてー
このところ子供の大顔を描いている。手足をバタつかせて笑っている4番目に生まれてきた赤ん坊に、丸ごとの世界を感じたのが始まりだ。子供を描くという事は、自分は子供に世界を委ねると思っているからで(この世界と上手くやっていって欲しい!)、生きることの意味を自分以外の者のために、申し送りしていかねばならない。そんな年齢に自分はなってきている。その子らがいることで自分も在ると感じ、そして、池やその周辺を散策する猫や亀や鳥、さらに木や草や花のこれらがあるから自分もまた在ると感じる。そういう事が日々、絵を描くことに繋がっている。
峰本克子