宮城県芸術協会とカメイ美術館は、芸術協会の創立期から現在に至る芸術祭審査員の作品展を「草創期の10人」、「継承する力」、「自律の様相」、「個の展開」として、昭和39年から平成15年までの芸術祭賞受賞作品展を「光芒の昭和」、「選ばれし作品の軌跡」と題し、平成21年度より開催してまいりました。
今年度からは3年にわたり、「現運営委員等の『現在と過去』」と題し、絵画部の名誉会員、参事、理事、運営委員の近作と過去の作品を展示いたします。2つの作品を比較することで、一人一人の作家の変遷を感じ取っていただけるものと思われます。
Ⅰ期となる本展では、大正から昭和17年(前期)までに生まれた29名の作家の作品をご覧いただきたいと思います。この世代の多くは芸術協会絵画部創立の基礎を築き、発展のため力を注いできた作家たちです。
この作家一人一人が、それぞれの時代とどのように向き合い、そして今に至っているのか、作家の現在から過去の活動を想像していただけるものと考え企画・構成いたしました。どうぞ高覧賜りますようお願い申し上げます。