髙木岩義(大分市在住)は、1939(昭和14)年、臼杵市生まれ。1962年、大分大学学芸学部を卒業後、公立中学校技術科教諭となる。その後、児玉成弘の勧めで油彩画の制作を始め、1973年、第28回行動美術協会展に《大威徳明王》を出品し、初入選。同年、秋月述生、安東隆美、児玉成弘、髙木岩義、二宮秀夫、守末利宏、若林和子の7名で「行動大分作家協会」を設立。1980年、宇治山哲平らを中心に結成された「潮流の会」に参加、県洋画壇に新風を吹き込んだ。1994(平成6)年、第49回行動美術協会展に《午後の瞑想94-2》を出品し、会友賞を受賞、同協会会員となる。
本展では、70年代の「くにさき」、80年前半の「帰依」、具象から抽象に作風を転換した80年後半の「私はそれを知りたい」、90年代の「午後の瞑想」等シリーズより、厳選した代表作約80点および関連資料を展示し、洋画家髙木岩義の約45年にわたる画業の全貌を紹介します。