米国カリフォルニア州ハンフォードにあるクラーク財団は、ウィラード・クラークおよびエリザベス・クラーク夫妻により創立されました。クラーク財団には日本美術のコレクションとその研究センターg含まれ、今回その特色ある日本美術コレクションの里帰りを果たし、一堂に展観するものです。クラーク・コレクションの日本美術は、仏像、仏画、中世水墨画、江戸時代狩野派、琳派、文人画、俳画、写生派、浮世絵など、幅広い分野を網羅しており、日本美術の特色がアメリカ国民に正しく理解され愛好されることについて多大な貢献を果たしてきました。しかもこのコレクションの特徴はアメリカ人の目から見た日本美術の特質や面白みといったものがはっきりと表れている点で、今回の里帰り展によってわれわれ自身、日本文化の再発見を促されることになると考えます。仏像および絵画90点あまりの作品をとおして、日本美術の多様な美の世界をお楽しみください。