平成29年(2017)年は、近代を代表する女性南画家、野口小蘋(1847~1917)の没後100年にあたります。本展では、開館以来、県立美術館が収集してきた全作品と選りすぐりの寄託作品を一堂に会します。中には、日の目を見ること無く収蔵庫に眠り続けた作品や、今回、新たに寄託された作品、初紹介作品も多数並びます。また、県内の個人コレクションや、新発見の資料、さらには小蘋が実際に見て、学んだ師、日根対山をはじめとする先人画家や同時代画家たちの作品を合わせて展覧することで、優雅で格調高い小蘋芸術の世界を鑑賞していただきます。