武者小路実篤(1885~1976年)は、明治43(1910)年に雑誌『白樺』を創刊し、以後60年余にわたる文学活動で代表作「友情」をはじめ多くの作品を発表しました。大正7(1918)年には、人間らしく生きられる社会の実現を志して「新しき村」を創設、また40歳ころから書画の制作を始め、味わい深い作風で今も親しまれています。
実篤は昭和30(1995)年12月、70歳の時に調布市仙川の地に移り住み、晩年の20年間を過ごしました。
90年の生涯で、実篤は常に、自然の美しさ、生きることの素晴らしさを語り続けました。
没後40年を機会に、日本近代の文化と思想に大きな影響を与えた武者小路実篤の全体像を改めてご紹介します。