江戸時代は徳川幕府の下で太平の世となり、人々の生活も落ち着くと、暮らしのなかで知恵と工夫にあふれたものから思わず笑ってしまうような面白みのあるものまで様々な道具が生まれました。これらの道具には今見ると何に使っていたのか想像も付かない品物もありますが、デザインや機能性に優れたものも多く、当時の人々の暮らしの温もりや豊かな遊び心を見ることができます。
当時使われていた旧暦の月の長さ(大の月30日,小の月29日)を一目でわかるように壁などに掛けて使った月板(画像参照),蒔絵など精巧な装飾を凝らした印籠,夜中に灯して持ち歩けば狐狸妖怪を避ける効果があるという触れ込みで売られた小田原提灯など約50点展示します。