黒川弘毅( ひろたけ)は1952 年東京生まれの彫刻家です。東京造形大学彫刻専攻をへて、1980 年以降個展などを中心に発表し、1991 年文化庁在外派遣研修員としてイタリアに滞在。現在東京で活躍しています。人体のようなかたちの作品は、人影の輪郭をなぞって鋳型の砂を掘り、そこにブロンズを流し込んで鋳造しています。
「エロース」とは、古代ギリシャで神と人間の橋渡しをする神霊にちなんで命名されたもので、新たなものとして常に見出されるべき美の姿を象徴しています。これまでに90 点以上制作されているエロースシリーズは、いずれも重心を違えた固有のコントラポスト(立ち方)を有し、動きをはらんでいます。湘南の光あふれるテーマホールの大きな空間に触発され、生まれる「エロース」の世界をご堪能ください。