本展は、世田谷美術館の開館当初より、区内在住作家の活動を紹介する企画として、毎年開催されてきたものです。周知にように、世田谷区には、今日の美術界をリードする作家が数多く在住されています.また一方では、若手・新人作家の活躍にも目覚しいものがあり、その表現領域は伝統的な日本画から現代美術に至るまで、多岐にわたっています。 今や恒例となっている感のある「世田谷美術展」ですが、今年も新規出品作家2名を含めた108名の方々のご協力を得て,その近作を一堂にご覧いただく事になりました。本展は、世代,会派、ジャンルを越えて区内在住作家の全体像を展望するまたとない機会であると同時に、日本の美術界の現況を示すものとなるでしょう。本展が世田谷美術館の活動の一基軸をご理解いただく好機となれば幸いです。
また,前回に引き続き,本年も出品作家・田村能里子氏(画家)の対談を1月11日(土)に企画しております。