星野富弘画伯は、詩画という表現方法で、数多くの作品集や随筆集を発表されています。
その透明感あふれる瑞々しい画風と、画面にちりばめられたやさしさと慈愛にみちた詩が醸しだす世界は、作品の前に立つ人々にやすらぎと生きていく希望を与え続けています。
体育教師としてクラブ活動中に不慮の事故に遭遇し、肩から下が動かないという自身の葛藤をバネにして、ここまで昇華された作品はまさに人間の無限の可能性を我々に示しています。
当美術館では、氏の作品を通じて、人間の本来的な思いやりややさしさに気付くと同時に、ただひたすら人間を愛するこころを醸成するきっかけとなることを願い、この作品展を開催します。