オランダ、ドイツ、フランスなどヨーロッパの大国と国境を接することから「ヨーロッパの十字路」と呼ばれ、独自の展開を見せてきたベルギー近代美術を紹介します。レアリスム、印象派、クノップフなどの象徴派、アンソールなどの表現主義、そして独自の展開をみせたデルヴォーとマグリットのシュルレアリスムにいたる19世紀から20世紀前半までの流れを、姫路市立美術館のベルギー美術コレクションを中心に国内の美術館の所蔵作品73点によってたどります。
今年は、日本がベルギーと外交関係を樹立してから150周年にあたります。本展がベルギーの文化や芸術に関心を深めるきっかけになれば幸いです。