東京2020 オリンピック・パラリピック競技大会に向けて、スポーツや文化芸術を通じて、日本全体を盛り上げていく機運が高まるなか、障害の有無にかかわらず、あらゆる人々が多様な分野で文化芸術の創造・鑑賞活動に参加できる社会包摂にかかる取り組みの推進が求められています。2016年10月の「スポーツ・文化・ワールド・フォーラム」の機会に際し、文化庁は国立新美術館において障害者とアート・デザインの未来をめぐる展覧会を開催いたします。
オリンピック憲章の「オリンピズムの根本原則」では、「オリンピズムはスポーツを文化、教育と融合させ、生き方の創造を探求するものである」とされています。これはアスリートだけでなく、すべての人に向けられた原則です。この根本原則に向けて、多くの人が新たな意識で生きるための一歩を踏み出すことを目標に、この展覧会を「ここから」と名付けました。本展覧会は、現時点での日本での取組、成果を紹介する、3つのパートから構成されます。これらのアートやデザインとの出会いが、障害のある人もない人も、新たな意識、新たな「生き方の創造」につながることを願っています。