日本では、花鳥風月や雪月花といった表現で表されるように、季節ごとの美しい風物を折に触れて愛でてきました。そしてその美しさを文学や絵画に表現してきたのです。
西宮市大谷記念美術館では、大谷竹次郎が収集したコレクションを元にした近代日本画を所蔵していますが、その中にも伝統的な画題を踏まえて四季折々の景物が描かれているものがあります。
当館では毎年1月2日から2月にかけて、日本画のコレクションを紹介する展覧会を開催しています。このたびは「四季のうつろい」をテーマに、春夏秋冬の美しさを描いた作品約50点を展示します。日本画コレクションの優品による、移ろいゆく四季の風情をお楽しみください。