道立では5館目の美術館として1991(平成3)年9月22日に開館した北海道立帯広美術館は、今年9月で開館25周年を迎えます。これまで当館は、展覧会や教育普及活動を通じて国内外の優れた美術、美術作品を紹介し、人々が美術に触れる機会の創出に努めてきました。あわせて「道東の美術」、「プリントアート」、「西洋の美術」の3つの柱のもと、美術館活動の核となる特色ゆたかなコレクションづくりを行い、2016(平成28)年3月末現在785点の美術作品を所蔵し、保存管理と展示公開に取り組んでいます。これら当館の活動の原点のひとつには、地元の多くの方々の熱い思いがあったことを忘れることはできないでしょう。本展では、こうした当館の四半世紀にわたる歩みをコレクションの名品、そしてこれまでの展覧会ポスターとともに振り返ります。本展がこれからの美術館と地域との関わりを展望する機会となれば幸いです。