伊東マンショは1569年(永禄12)、日向国都於郡(現在の西都市都於郡)で生まれました。祖父は都於郡城主伊東義祐(よしすけ)です。マンショは、有馬(長崎県)のイエズス会のセミナリオ(キリスト教の学校)に入りました。1582年(天正10)2月、セミナリオの少年4人がキリシタン大名の名代として船で長崎からヨーロッパに向けて旅立ちました。のちに天正遣欧少年使節といわれるものです。平成26年3月、「伊東マンショの肖像画がイタリアのミラノで発見される!」とのニュースが伝わりました。ミラノのトリヴルツィオ財団が所有する絵を調査したところ、マンショの肖像画であることが、400年以上の時を越えて確認されたのです。今年が日伊国交樹立150周年であることから、トリヴルツィオ財団をはじめ、イタリア大使館などの御協力を得て、この肖像画の展覧会を開催します。マンショや天正遣欧少年使節に関する歴史資料なども展示しますので、ぜひご覧ください。