東京藝術大学大学美術館、京都国立近代美術館、NHKは、 「ウィーン美術史美術館名品展 ~ルネサンスからバロックへ~」を、 2002年10月から2003年3月かけて開催いたします。 カール大帝の戴冠から1200年を経てヨーロッパが再び統合への道を歩む今、 13世紀から700年の長きにわたって継承されたハプスブルク帝国は、 ドナウ河周辺に栄えつつ汎ヨーロッパ的な性格を失わなかった王朝として、 文化と伝統を見直されています。 その栄光を歴史に刻むように収集・蓄積された美術品の数々は、 ウィーン美術史美術館の基幹コレクションになっており、 歴代諸公の趣味を反映してルネサンスからバロックの絵画に珠玉の名品がそろっています。 その中から精選された、デューラー、クラナーハ、ティツィアーノ、ベラスケス、ルーベンスなど、 約80点で構成される今回の展覧会は、ヨーロッパの伝統文化の香りをひさびさに日本で体験できる、 貴重な機会になることでしょう。