江戸時代に東北で生まれたこけしは、これまで日本各地の蒐集家達によって育まれてきた側面があります。優れた逸品の多くは、産地を遠く離れ各々の地で現在まで大切にされてきております。今回は、現代日本の著名なこけし蒐集家、研究家のコレクションを仙台の地に一堂に集める貴重な機会となります。
昨今「第三次こけしブーム」と称されて、沢山の人々をひきつけ大いに盛り上がっていますが、明治・大正・昭和・平成と長い年月、蒐集家・研究者達の優れた鑑識眼によって見出され、伝えられてきた、古作こけしの持つ本来の美しさ、奥深い魅力に、あらためて触れていただければ幸いです。