北九州に居を構え、社会や自己を見つめ続けた画家・平野遼(1927年生)、今年は、彼が1992年11月24日にこの世を去って10年目にあたります。そこでこの10年目の節目を機に、当美術館の所蔵品から平野遼の版画と素描作品をまとめて紹介します。
画家がつくっているのは、絵画だけではありません。世界の見方や考え方、そしてそれを色や線であらわす方法もつくっているといえます。
平野遼も例外ではありません。彼は絵画作品に加え、多くの言葉も残しています。展示室では、絵画作品だけでなく、彼が残した言葉も紹介します。
これらの展示を通して、平野遼の絵画を支えるものの見方・考え方も含めさまざまな角度から平野遼の世界にふれていただきたいと思います。