兵庫県立美術館では、9,000点を超える収蔵作品を、1年をⅢ期に区切り、テーマを設けて紹介しています。2016年度第Ⅱ期は、作品の中のさまざまな時間というテーマで、昨年度以降、新たに当館のコレクションに加わった作品群を中心に構成します。
たとえば昔の肖像画を見て、まるで目の前にその人がいるように思えたことや、あるいは時間を超えた永遠の存在であるかのごとく感じられたことはありませんか。どうやら美術作品には、日常とは全く違った時間がぎゅっと詰まっているようです。そしてその時間は、誰かが作品を見るたびに、見る人の中にひらかれるのだとも言えるでしょう。
展示の核となるのは、2015年度から2016年度にかけて、新たに当館所蔵品となった作品群です。すでに当館のコレクションとして長い時を歩んできた作品も織り交ぜ、時間をめぐる5つのキーワードに沿ってご紹介します。
しばし日常を離れ、美術作品がひらく特別な時間の体験をお楽しみください。