日本を代表する版画家である深沢幸雄は、1924年に山梨県南巨摩郡増穂町平林に生まれました。東京美術学校(現東京藝術大学)を卒業後、千葉県市原市にアトリエを構え、独学で銅版画に取り組み、数多くの魅力的な作品を生み出してきました。
1963年にはメキシコ国際文化振興会の招きで、銅版画を教えるためにメキシコに渡り、メキシコ古代文明から大きな影響を受けます。
今展ではメキシコの強烈な光と影を情熱的な色彩で描いた銅版画や、メキシコを題材とした自作の詩を綴った書やパステル画などを展示しています。
また、従来の技法を根本から見直し、これまでとは全く違う新しい世界を築いた、煌く宝石のようなガラス絵も同時に展示しています。
この機会に深沢幸雄が描く情熱と色彩の世界を存分にお楽しみください。