広島県尾道市に所在する真言宗醍醐派西國寺は、天平年間(729~749)に名僧行基によって開基されたと伝えられる古刹です。境内に重要文化財の金堂や三重塔などを配し、古くから多くの人の信仰を集めてきました。
今回の展示では、平成12年度から徳島文理大学と共同で進めてきた西國寺の調査・研究の成果をもとに、その歴史と文化を明らかにします。
第一章・二章では、西國寺の歴史と果たしてきた役割などを考えます。第三章では、密教の世界を曼荼羅を中心とした仏教美術を紹介します。第四章では、仏の教えを体現した仏像でその意味を考えます。
初公開の資料が多く、密教文化の真髄をお伝えします。ぜひご覧ください。