木枯らしが吹いても、子どもたちは、元気に戸外を走り回ったり、あたたかい部屋のなかでくつろいだり、季節の行事に胸をはずませています。草花の彩りが少なくなる冬、いわさきちひろは、子どもたちの装いに彩りを求め、思い思いの時間を過ごす冬の子どもたちをいきいきと描いています。日々のくらしを慈しんでいたちひろは、絵のなかに晩秋から冬にかけての澄んだ空気とともに、あたたかな冬支度を細やかに描いています。本展では、ちひろが描いた冬の子どもたちの作品をはじめ、雪深い黒姫山荘でのくらしぶりを思わせる作品や、絵本『ゆきのひのたんじょうび』の原画などを展示します。