役者として活躍する一方で芸術家としても多彩な才能を発揮し続ける片岡鶴太郎さん。その作品は絵画から陶芸、着物絵付けと多岐に渡ります。
本展は、画業20周年、そして還暦を超えても尚、ますます制作に意欲を燃やし続ける鶴太郎さんの節目の展覧会として、企画されました。創作活動20年の軌跡を、新作や未発表作品を含む約130余点で展観します。過去の展覧会でも出展されずにいた処女作『家族』をはじめ、東映創立50周年記念映画「千年の恋 ひかる源氏物語」のために書き下ろした『千年の恋 源氏物語』など、年に100点以上制作される作品から選りすぐりの代表作を振り返ります。また今回のテーマである「還暦紅」には、還暦からの人生にさらに華を咲かせようとの鶴太郎さんの強い想いが込められています。還暦紅のモチーフとして描くは金魚。最新作『金魚<二曲屏風>』を中心に映像との融合空間により鶴太郎さんの幻想的な芸術世界へと誘います。
独自の美術観から生み出される鶴太郎さんの作品をお楽しみください。