20世紀を代表する建築家ル・コルビュジエ(1887~1965)が手掛けた建築作品のなかから、「近代建築運動への顕著な貢献」として、ユネスコの「世界文化遺産」への登録候補作品となっている主要な建築作品をご紹介いたします。
建設されてから数十年の時を経て、技術的な目新しさはすでに無いですが、そこに盛り込まれた建築思想や、斬新なアイデア、総合芸術のために練られた独特な空間構成や造形感覚などは、現在見ても古さは感じられず、むしろ参考とすべき点があると思われます。今一度、ル・コルビュジエの優れた作品を見直し、その建築に込めた彼の情熱に触れる機会としたいと思います。
現在、「世界文化遺産」の候補となっているのは7か国に所在する17資産。これらを「住宅」と「それ以外の用途の建築」の、2回に分けて展観いたします。