今では相模原市民の8割は第二次世界大戦以降の生まれになっていますが、戦後の生活が大きく変わったのが昭和30年代です。この時代に始まった経済の
高度成長は私たちの生活を大きく変え、現在の生活の起点になりました。
この企画展は、人口が急増し始めた昭和40年前後の相模原の様子とその当時の「子どもたちのくらし」を、資料とともに振り返ろうとするものです。工業化が進んだこの時代は、「使い捨て時代」といわれ、子どもたちのまわりにも大量の「モノ」があふれるようになりました。今回の展示では、大人が子ども時代を懐かしむだけでなく、今の子どもたちが昭和40年前後の子どもたちの姿を少しでも知ることによって、現在の生活を見直すヒントになることを期待しています。