布にひそむ表情をひきだす-という制作意図のもと、同素材で約18年制作を続けている。一枚の布の可能性がどこまであるか、そして自身の創作力がどこまでかを確かめるように一つの素材にこだわり制作を続けている。
他の素材に魅力を感じる時もあるが、もう少し今の素材で続けようと考えている。現在私が扱っているポリエステル布は、表情の少ない、布としてはあまり魅力あるものではない。そんな布をあえて使用することで、素材に頼らず、いかに魅力をひきだすことができるかが、今の私の課題だ。
時には染色をほどこすが、その場合は「黄」を用いる。色には様々な意味があるらしいが、それよりも私の場合は光を色にしたら「黄」になった。