江戸時代の終わりごろ、オカルトブームが巻き起こり、夜な夜な人々が集まって百の怪談話をする「百物語」という遊びが流行し、幽霊や妖怪といった恐ろしい“お化け”に対する人々の関心が高まりました。
また、怪談話の代表作である「東海道四谷怪談」や「皿屋敷」は、小説や歌舞伎などで世間に広まり、さらには庶民の娯楽である浮世絵にも数多くの“お化け”が描かれるようになりました。
本展では、葛飾北斎、歌川広重、豊国、国芳、月岡芳年など時代を代表する浮世絵師たちが描いたお化け作品と、江戸時代後期から明治にかけて描かれた肉筆画を合わせて展示いたします。この機会に様々な絵師たちが繰り広げる奇々怪々な世界をぜひご覧ください。