画家、絵本作家、装丁家として幅広い活躍を続ける安野光雅。細やかで淡い色合いの作品は、多くの人々を惹きつけています。現在もなお画業だけでなく、新聞、雑誌等数々の連載を精力的に続けています。
安野光雅は、天皇皇后両陛下の本を装丁したご縁から、平成23(2011)年1月から翌年4月にかけて、皇居吹上御所の庭を訪れ、四季の花々をスケッチする機会に恵まれました。
本展では、その写生をもとに制作された130点の水彩作品を一堂に展示します。花をテーマとして描いた作品は今までの安野さんの作品とはまた一味違った世界を見せてくれます。繊細な筆致と優しい色彩で表現された御所の豊かな自然を、この機会にぜひご覧下さい。