近江では栗東市辻をはじめ、愛知郡湖東町大字長、神崎郡五個荘町大字三俣、八日市市金屋、高島郡高島町大字宮野などで多くの鋳物師が活躍していました。なかでも辻村鋳物師は江戸時代の青海を代表する鋳物師でした。
辻村鋳物師の活躍は、江戸深川に出店した太田六右衛門(釜六)と田中七右衛門(釜七)をはじめ、全国に出職、出店を盛んに行なったことにありました。こうした辻村鋳物師の歴史を取り上げます。
【第1部】
講演:「真継家支配と辻村鋳物師」横田冬彦氏(京都橘女子大学)
報告:「釜六と釜七-辻村鋳物師の関東出職-」井上優氏(滋賀県教育委員会)
報告:「辻村鋳物師田中彦兵衛の活動を追って」山本順也(栗東歴史民俗博物館資料調査員)
【第2部】
フォーラム「全国展開を見せた辻村鋳物師の活躍を探る」
司会:佐々木進(栗東歴史民俗博物館館長)
パネラー:横田冬彦氏、井上優氏、山本順也