ミレー、コロー、あるいはルソーといった画家たちは、パリから離れたバルビゾンの寒村で、農民たちの貧しくも清楚な生活を、豊かな自然と共に描き出しました。現在でも多くの人々がその絵に郷愁と哀感を抱き、作品に魅了され続けています。そして、絶大な人気を誇り、常に日本人の美術愛好の中核に輝き続けてきた印象派。ピサロ、ルノワールといった名は、フランス美術の精華として、その甘美で芳醇なイメージと共に、多くの人々の心に刻み込まれています。
本展は、国内にある数々のコレクションの中でも、その質において高い評価を得、海外からも出品依頼が絶えない、稀有なる存在「村内美術館コレクション」によって、バルビゾン派・印象派の画家たちの豊かな美の世界をご紹介するものです。