人間をとりまく環境を時代とともに見つめてきた画家にとって、風景を描くことは重要なテーマです。画家のまなざしが捉えた景観には、海や山などの自然美や田園風景、人工的な都市の街並み、作家の原風景や心象風景など、幅広い主題が表現されています。彼らは心を通わせる風景との出会いを求めて、日本各地や世界中のさまざまな土地を取材してきました。
本展では、コレクションの中から風景を主題とした作品を、日本画、油彩画、水彩画、素描など約30展ご紹介いたします。作家の心に映った自然の諸相や国内外の都市の景観が見せる魅力を味わいながら、美術館でめぐる風景画の旅をお楽しみください。