佐野市立吉澤記念美術館は、地元旧家・吉澤家で収集されてきた「吉澤コレクション」の寄贈を受けて、平成14年(2002)に開館しました。それ以来、所蔵品を核としつつ、地域の美術・文化に関する展覧会・調査・研究活動を行ってきました。こういった活動の中で、所蔵品に関連するものや地域の美術・文化に関する作品などが、新たにコレクションに加わりました。それらの作品は折にふれて展覧会で活用してきましたが、「新収蔵品」として、まとめてご覧いただく機会がこれまでありませんでした。
平成29年6月に開館15年を迎えるにあたって開催するこの展覧会では、開館以降現在までに、寄贈・移管・寄託というかたちで収蔵されてきたおもな作品をご紹介します。作品と共に地域の美術・文化や美術館の歩みを振り返り、当館のコレクションの特徴と意義、これからの収集活動や地域の美術館としての役割を共に考えていただく機会となりましたら幸いです。
後期は、展覧会・調査研究活動を契機に収蔵され、当館コレクションの魅力を増強することとなる、江戸から近代の絵画・工芸作品を紹介します。